あのとき僕が失ったもの

あの一瞬の隙間に僕のこころはもってかれてしまったよ。
君の笑顔をみただけなのに、それはほんの一瞬のできごとだった
ああ僕の輝くお花
君の命が僕のこころをいっぱいにする


それはこんなにも残酷なことだった
きみとの約束がぼくの気持ちをはずませる
人目をわすれて踊りだしそうになる
君の声、君の言葉、君のおどけた笑顔、得意そうに膨らんだ鼻
この世は愛にあふれていて
それはすばらしいことだらけで
昨日泣いたことさえどこか遠くのことみたいだ
君がそこにいるだけで僕の命はこんなにもよく生きることができる
少年だったときの僕、難しかったときの僕、孤独に耐えていたときの僕
君といるときは、僕はそのすべての僕がここにいるのを感じる
ああこれが本当だ みんな大いに喜びたまえ
僕は味方をみつけたんだ


だからわからなかったんだ
君が自分の人生に戻ることがこんなに悲しいことだったなんて
僕のこころに君はいるのにきみは遠くにいってしまった
僕の部屋に君の持ち物をのこしたまま
君の笑顔のかけら、君の愛、君のキス三つ
あの時見つけた真実がもうここにはいなくなってしまった
僕の人生でみつけたものを大事にしてきただけなのに
いまはすばらしい世の中が遠くの嘘にきこえるよ
僕の人生はかわってしまった
あの一瞬のできごとで
僕の天使の笑顔によって


これだけは本当なんだ
君はずっと僕の心にいる
156番目の僕のアモーレ