ヌテッラ

ヌテッラを買った。
へーゼルナッツとチョコレートのペースト。パンに塗って食べる。

イタリアでホームステイしてたときに出されたんだけど、最初は朝から甘いもの食べることが
あんまり腑に落ちなかった。

ある日、ホームステイ先のマンマがパンに大量のヌテッラを塗りながら、「ドルチェビータ!!」といってとろけるような甘い顔をして私と目を合わせて大笑いしてた。

「ドルチェビータ」の直訳は「甘い人生」で、フェリー二の映画のタイトルになっていて「自由に気ままに生きる」みたいな意味らしく
他の人が嬉しそうに言っているのも聞いた。ホームステイ先のマンマは迫力系女子で朝から首に大きな金鎖をしていて遊びに来た私の友達は、「彼女、マフィアの女?」ってこっそり聞いてきたこともある目力と何よりもあご力が最強の女性だったんだけど、、、

ちなみに彼女の名前は「アントネッラ」といってアントニオの女バージョンの名前なんだけど

声は女の人としては日本では聞いたこと無いくらい低くて、タバコばっかり吸ってたんだけど

そのときのマンマはきれいだった。笑顔が嬉しそうで、心からうっとりしていて私は思わず笑ってしまった。美人の絶対条件は強いあごですっていわれたら信じたと思う。
いやいや、むしろ今でも女の美しさは迫力が大事ですって言われたら、今でも私は大いにうなずく。

なんとなく今まで甘いものに対して抵抗があったのは、「苦しさに耐える」ことを一番の美学のように信じてたからなのではないかとふと思った。

そう考えて見ると、自分の人生を自分の責任で幸せにするために必要な努力をすることと、人に認めてもらうために、努力して苦しんでいることをにじませるのはすこし違う。

まえは「甘いものに、何の意味があるの?」っておもってた。

とにもかくにも

朝の睡眠から目覚めてすぐに、甘いもので人生にうっとりするのは、イタリアから盗んだ、一日をわくわくさせる魔法です。

ちなみに、私は着物が好きで年に何回か着るんだけれど、つねに極道風になるので、そのたびに「あんたら覚悟しぃ〜や〜」って連呼するんだけど、姪にしかうけたことがない。マフィア話にちなみました。

ちなみに、写真は朝ごはんを食べながら見てた風景です。