my twinkling eyes

仕事が終わり時間を確認する。

20:45。今から向かってももうねちゃうかもしれない。

私のトゥインクリングアイズ。

慌てて電話をする。

「お誕生日おめでとう!」

「うん」

「今日中に言いたかったから電話したんだ。」

「んふふ。    うん」

 彼女の「うん」の言い方がすこし照れくさそうで、ちょっとうれしくて
 恥ずかしいのが伝わってくる。

彼女の目はいつもきらきらしていてなんだかいっつもうれしそうだ。


 昔もっと遠くに住んでいたとき、玄関で靴を履いている間、たいちゃんはずっと下を向いていて、まつげはずっしりぬれていた。

 私はそんなに悲しんでほしくなくて、またすぐ会いに来るよといいたくて曲がり角でふりかえって「ばいばい」といった。

 そしたらたいちゃんは、 「そんなふうにばいばいっていってこっちをみて、たいちゃんはもっとかなしいんだ」
ってうえ〜って叫んで大声で泣いちゃったんだ。4さいのとき。

 フランスの下着のセットをプレゼントしたら、はずかしくて、頭をゴーんと机にぶつけてふせたままうごかなくなっちゃた。6さいのとき。

 フラフープがぐんぐんうまくなって、ゆきやこんこんを歌いながら長時間フラフープしてたとき、ちょっと天才かと思った。金魚しか出てこない絵本を書いたとき、とにかくちっちゃい金魚がいっぱいでその思い入れにちょっとびっくりした。こわかった。雲に乗ってくもを食べたことが無いっていったときびっくりしたら、ひろこちゃんは本当にあるの?ってしつこく聞かれてちょっと鋭いと思った。

 10歳おめでとう!
 素敵な10歳になりますように!

 I love you so much! キッス!キッス!キッス!