目に見えるものと見えないもの

新しい会社(ちょっと有名)のスローガンが、follow your heart だった。
大事なことを思い出した。
イタリアですごく仲良くなった友達がいて、私は彼女にほとんど大事なことをなぜか
すべて話した。
彼女は20歳ぐらいの子供が4人いて、今は独身だけどどっからみてもゴージャスで
オープンマインドで、北欧ならではのプラチナブロンドで、白い細身のパンツとか、すごいカラフルな細身のワンピースとか、得意げなハイヒールとか、スタイルが良くて自信がなきゃ着ないものばかりを身につけていてなぜかすごくやさしい人だった。

 すごくひくくて暖かい声で、一度笑うと止まらなくて人を陽気にした。Isola belllaという島の海辺のいえであったときに、お昼なのにプロセッコという泡つきワインを注文して、「私はプロセッコよ。私の友達のひろこは?」といってすごい目力をみせてきた。案の定私は授業が終わるたびに、彼女に会うたびにその炭酸白ワインをいつも飲んでいた。

 私の過去を話して彼女が言ったのは“follow your heart”だった。
子供たちにもいつもそれだけは伝えるの。といっていた。いやいや、アナリスさん
20歳ぐらいのコドモにfollow your heartって、「あなたの気持ちにしたがいなさい」って。
いくらなんでも大胆でしょうよ。「非行」にはしったらどうすんのよ?どういういみよ?
っておもってたけど、彼女はたくさんの平坦ではない人生を生き抜いた美しさと強さで
Follow your heartといいつづけた。わすれないでと。

 私は自分の人生からしか学べないけど、忘れないで。あなたの気持ちにしたがって。
アナリスと別れた最後の日に、私たちは涙が止まらなくて抱き合っても悲しくて、迎えに来た彼女の何番目かのボーイフレンドでこれまたゴージャスな北欧人が、あとで「君はところでゲイとかなの?」って聞くぐらい、大声でないた。

 自分の人生を愛して、責任をもって幸せにむかってfollow your heart
確かにそれ以上の教育なんてないんだろうとおもいます。